訪問介護 ヘルパー変えてくれ。

訪問介護特有な問題として、ご利用者から今のヘルパーさんを別な人に変えて欲しいと言われた時は、本当に悩む。ご家族、本人が直接言ってくる場合とケアマネ経由で間接に言ってくる事もある。尤も、ご利用者がケアマネを変えてくれ、と市の出先機関に申し出ることもよくある。

要は人間対人間の微妙な問題が絡むから、当然あり得ることで、申し出る方もよくよく考えて言い出したという経緯はあるようだ。

昨日の帰途、私的な買い物をしていたら携帯にケアマネからその電話が入り、また、問題が一つ増えた、と思った。


そのご利用者には当事業所から3名のヘルパーが訪問しているが、他の2名と比較して、一人が問題ありとの事だ。その分他の2名の時間を増やして欲しいとの事だ。


こういう時、ご利用者やご家族が一層の事、うちの事業所自体が問題あり、他の事業所に変えると言われた方がまだスッキリする。

しかし、その場合はケアマネが他の事業所を探すのに苦労する。ケアマネに迷惑がかかる。

事業所内では、ヘルパー間の格差をつけるのが一番社内トラブルの元だ。


気の合わないヘルパー同士でも、いろいろなご利用者の業務上の話だけでなく、エピソード的なことで盛りあがったりすることがある。そういうムードが良いが、ひとたび人間関係のトラブルになるとややこしい。だから、ご利用者の要望をきいて、おいそれと別のヘルパーに変えるのは相当慎重に方策を考えなければいけない。


ヘルパーへの苦情は大きく分けて

①仕事ぶりが雑、遅い。

②仕事は早いが、温かい心がない。

③①②とも問題あり。

③は論外として、要は仕事内容と人間性である。

どちらかの欠点をどちらかでカバーすれば良いのだろうが、ご利用者側は当然両方を要求する。元々施設と違い、ご利用者は自分だけのところに来てくれているという錯覚に陥っている。他のご利用者が受けている待遇と比較することはなくても、訪問してくるヘルパーを比較して要求する。それも水準の高いレベルに合わせて欲しいとの要望だ。


私も仕事を始めた頃、ご利用者も少なかったので、あるご利用者にかなりオーバーサービスをした。そのうちに、ご利用者も自分が空きのない時間でも来てくれと無理を言ってきた。それが新たなご利用増加の時期と重なった。


そこで、何かのキッカケで、「私は◯◯様以外にもスケジュールがびっしりだ」と言ってしまった。その結末は、幸か不幸か、車で物損事故を起こしてしまい、しばらく通えなくなってしまい、それを理由にケアマネに頼んで他の事業所に変えてもらった。


今回はどうしようか。ヘルパーもご利用者も納得いく解決策を見いだせるか、先ずは今日の新しいヘルパーとの同行訪問にかかっている。