訪問介護 退院後のリハビリ

長期に入院されたご利用者がご自宅に戻った後のケアは重要である。

入院期間や疾患の状態にもよるが、例えば、つい、最近まで自転車にも乗っており、耳は遠いものの判断力はそこそこしっかりされている超ご高齢の男性がちょっとしたことから、首の頸椎を痛めた。多分何かの拍子に首を無理な方向へ動かざる得ない局面があったのだろう。結果、手足の痺れを伴い動かすことが出来なくなってしまった。周囲がさかんに心配していた自転車とは全く別の結果が現れた。


早速入院となり、首の安静を保つとともに、

手術はしなかったが種々治療が施されたと思う。半年くらい入院後から、退院期限になり、別のリハビリ病院へ転院。そこで、さまざまなリハビリを施された。毎日、ベッドから車椅子へ1日3回くらい移り、また戻る。その間、歩けないものの、手足の拘縮を防ぐべくマッサージなど頻繁にに施されたと思う。


ご家族も退院後のケアの注意点など学び、いざ退院。3ヶ月ほど経ち、退院した。

男性で体重もあるので、リフトの導入、痰の吸引器具、リクライニング車椅子、オムツ交換の備品も揃え、ほぼ万全と思われた。ご家族もやる気満々で臨んだ。しかし、1日3回の食事介助、オムツ交換、痰の吸引など忙殺され、リハビリまでは手が回らない。


ケアプランでは、専門のリハビリも週に2回くらい訪問し1時間くらいやったであろうか。また、ご家族の負担軽減のため、ショートステイにも行った。


ところがそこのショートステイでは、ほとんど寝たきりだったのか、褥瘡はでき、手足の拘縮も進んだ。


ご家族はご本人帰宅後の最低限のケアはやるが、体力的にも厳しくなってきた。オムツ交換も排尿の方は、出来るものの、排便の方は

体交するたびに、ご本人が手足の拘縮の痛みを訴え、シーツやパジャマの汚れ、交換など思うようにいかない。


そこで今後早急にプラン見直しご本人のリハビリが必要になる。当方はリハビリ資格のあるヘルパーを訪問し、様子を見ることにした。