訪問介護における介護福祉士という資格

介護の素人から介護福祉士社会福祉士の違いについて訊かれることがある。


専門分野なのでやや詳しく説明すると、

介護福祉士社会福祉士はどちらも国家資格である。
介護福祉士➡︎医療、介護系資格に属し、病人の介護を行う一定のレベル(ノウハウ)があると言うことを示した資格である。

社会福祉士➡︎もう少しマクロに、社会福祉制度の生活相談などを行える知識があることを示す資格である。例えば、病気とは関係ない、困窮者、不登校児、生活保護
の健康で文化的な最低限の生活の保証なとにも関与する。憲法レベルの話なのか。

なお、介護福祉士社会福祉士も「業務独占」でなくあくまで、「名称独占」である。
業務独占➡︎その資格がないとそもそもお金を取って仕事ができない。(医師、弁護士、薬剤師、鍼灸師など)
名称独占➡︎名刺などに記載し、資格証明はされるが、介護でいうと、介護福祉士でなくてもホームヘルパー資格でも仕事ができるので、業務を独占的に行える資格ではない。一方社会福祉士は介護の業務にたずさわることはできない。ただし、ケアマネジャーの試験に受かると介護する人たちの管理者として、介護の計画を立てることは出来る。

以上複雑だが、この資格の壁が介護人材不足の要因になっているとも言われている。