訪問介護 ご利用者へのお見舞い

訪問介護は、ご利用者がご自宅に居る間にサービスを提供するもので、ご利用者が入院したらサービスは停止する。退院したらまた再開する。

入院中のご利用者へのお見舞いは義務はないが、事業者とご利用者との関わり具合、ご利用者の状態、ヘルパーとご利用者との関わり具合とかにより、介護保険業務とは関係なく訪問する場合はある。


一方、ご家族がいない人の場合など、有償で

必要品を買って病院へ届けたり、ご自宅から必要品をお届けしたり、ご自宅の郵便物を持ってきて処理したり、ということはある。

郵便ポストには多くのチラシに混じって、重要な行政からの書類やら請求書の類やら諸々ある。これを病室に持って来るだけでなく、

本人の承諾得て中身を確認して、処理することもある。


結構な時間と労力、知識が必要だが、病院のスタッフはやってくれるはずはなく、誰かが公費で行えるような社会制度はない。


気心の知れた訪問介護事業者がやることになる。ケアマネのケアプランとかも関係無い。

事業者とご利用者個人の契約による。


しかし利用者は助かる。元々在宅のご利用者だから料金も割安でサービスする。ちょっとした事だとついでに病院へ行きボランティアで行う。


一方、そこまでは行かなくても、退院間近になると、在宅での受け入れ体制を検討するため、見舞いがてらご利用者のご様子を見に行き、病院のスタッフや先生から状態を聴取することもある。だいたい入院前に比べて、直接原因の疾患は寛解しているものの、長期間ベッドにいた関係で、足腰の弱り、筋肉の低下が著しく今までの在宅ケアマネプランでは間に合わない。

同時に、ケアマネは区分変更(介護度変更)を申請している。


帰宅後どのようなサービスにするか、ある程度の見通しを立てるのも訪問の目的である。

今までの、ヘルパーによるいわゆるソフトウェアのサービスだけでなく、ベッド、手摺、車椅子、場合によっては移乗用のリフトなど機器が必要になる場合がほとんどだ。福祉事業者の担当である。


医療系もあり、専門外であるが、訪問看護の頻度、往診の要否、やる内容など、ある程度把握しておく。

こういう具合に訪問介護事業所の役割は、在宅を離れた部分でも、単なるお見舞いに限らず、継続されている。もちろんこの辺のサービスは介護保険対象外である。