訪問介護 誰にも相談できない事

サラリーマン時代は何か困った事があった場合、もちろん自分で解決策を考えるにしても最終的には上司に相談する、一番トップは誰に相談するのだろうと考えてみたら、相談役という肩書きの人間がいるようだ。


独立した小規模事業所の管理をしていると、難問が発生しても全て自分で判断するしかない。


だから通常の介護にとどまらず、高齢者や難しい疾患を抱えた方の生活周辺の問題を結構解決してきた。勿論こういうのはケアマネの仕事と言えるが、ケアマネでも人生経験の有無で処理できたり、できなかったりいろいろである。


発生する難問は基本的には教科書やネットを調べても答えはない。似たような事案から自分で判断するしかない。


しかし最後は何か、自分の基準、理念、信念に近いいくつかの選択肢の中からあみだくじを引いて決めるようなことになる。もしくは、何かの勢いでパッと決める。怒りに任せて決める、などである。


警察や司法のお世話になる事も多々ある。


仕事の性格上、個人情報、人間の生死に関わる非常にデリケートな問題も多く、悩ましいことこの上ない。自己責任の世界である。