訪問介護、ご利用者の状態変化

ご利用者は、長い期間訪問していると変化してくるのはやむを得ない。何の問題もなく定期に訪問し、何年も経ち、いつも会議では「お元気ですね。自転車だけは注意して下さい。」などと話しながら解決すべき課題もない。

ところが、ちょっとしたキッカケで、身体を痛めたりして、入院となると、状況が一変する。

ずっとお元気で(といっても勿論足腰の弱体化、持病はある)、お酒もタバコもやり、自転車も乗る90歳超えの男性。奥様の認知症の方が心配で、奥様中心に訪問していたご利用者。起きる時にちょっと首をひねったがために動けなくなった。

緊急訪問し、何とかご家族と一緒に持ち上げて持ってきた車椅子にお乗せし病院へ。転倒もしていないので、直感的に頚椎系と思った。


案の定、首の神経に無理がかかり、手足が動かなくなっていた。神経系は本当に難しいと思う。同じ動けないのでも脳梗塞系の方がまだ素人にも理屈がわかりやすい。ご本人の不自由さも違うように思える。


結局、救急病院へ入院後、リハビリ病院でリハビリしてだいぶ良くなったような。

そろそろ半年経ち退院ということになり、ご本人は勿論家に帰りたい。そこで在宅での受け入れ体制である。こういう時ケアマネが一番大変だ。ベッド、リフト、手摺、スロープなどの福祉用具から始まり、訪問医の手配、看護師の手配、ヘルパーの手配、デイサービス、ショートステイの受け入れ先探し。週間、月間の時間単位のスケジュール作り。そのための事業所を集めての打合せ設定。全ての内容をペーパーに落とし記録に残す。


当方はヘルパーの対応。今まで一人のヘルパーが週二回の訪問でわりと平穏にやってきた。それが、来月からは朝晩、毎日の訪問をケアマネから依頼される。こちらは他のご利用者に影響がないよう配慮しながら、総動員体制をとる。


今回は、この事態が全くつながりのないお2人のご利用者で同時に発生した。


こうなると、胃が痛いとか言っているより、

全てスケジュールのやり直し。逆にヘルパーの納得も得られやすい。開き直りだ。