二世帯住宅への訪問介護

二世帯住宅というのが増えてきた。10年くらい前からの傾向であろうか。二世帯というのは全くの他人二世帯が物理的に一つの建物に住んでいる二世帯だけ入るアパートのようなものでなく、親子の二世帯が一緒に住む家だ。


多くは3世代二世帯住宅ということになろうか。だから完全に一つの住宅に親子3世代が同居するのとは違い、物理的建物は同じでも世帯が別になっているということは、何らかの法的基準があるのであろう。昔はそれこそ3世代同居が、特に地方では一般的であり、大人数の家族で賑やかだったことであろう。


今では、親子のそれぞれのプライバシーと相互不干渉の考えからか、玄関が別、キッチン、風呂、をはじめ全ての生活空間が二階と一階とか、建物の左右とかで別れている。


建物登記上は一戸の建物であろうが、世帯が別なので、同居にあたるのか当たらないのかまだ調べていない。


というのは同居にあたれば、高齢者(親)の生活援助的介護は出来ないのである。

それはともかく、こういうお宅に何軒か訪問したことがある。結構新しく、当然家の建坪は広く中も豪華である。玄関は完全別だが中に入るとお互いの世帯が一旦玄関の外に出なくても行き来できるように、中ではドア一つで通じていたりする。設計上の工夫の跡が見られる。


そういうお宅に生活援助で訪問したのだが、住人は一世帯である。というより、お父さん一人で住んでいることがままある。


子供世代は転勤したのか、別居したのかは不明。なかなか思うようにいかないものだという事を実感した。