訪問介護と桜

🌸の季節になると、介護業界に入った10年前を思い出す。それまで、都会のビルの中で一日中仕事をしていて、桜など見る機会がなかった。週末は花見もできるが、必ずしも満開とか、晴天とかと一致するわけでない。


それが、4月に介護業界に入った年は、車で郊外の住宅地をあちこち回り、桜並木、家々の桜、桜の名所と言われているところなど、一日中花見しているような感じだった。


その頃はまだ気象の変化もなく、4月5日にくらいに満開、天気も好転続き。ご利用者の家では桜が話題になる。昼食など事務所へ戻れない時は、弁当買って公園で食べる孤食だ。

なかなか良いものである。


第2の人生などと大げさなものではないが、全て新鮮で心身も受け入れ態勢が出来ていた。


自分で独立してからは、ご利用者サービスといっては通院帰りのご利用者をわざわざ遠回りして、桜の名所を通ったり、まだ、仕事も少ない頃で、主人に桜を見せたいという奥様のご要望で短時間だが花見だけに行った。


最近の気候では、早春というものが感じられず、寒い春のせいか梅が咲くのも遅く、梅が終わる頃3月中に桜が咲いてしまう。区別つかない人もいる。


何はともあれ、災害があろうと、社会、経済情勢がどうであろうと年一回世の中を明るくしてくれる「花」には感謝!