訪問介護、自分が通院、介護中の怪我

通院送迎は院内介助で月に何回も、多い時は1日に数回行く近隣の公立総合病院、ケア用車両の駐車場は優遇されているが、それでも警備員から置き方が悪いとか、止めている時間が長いとか言われ、いろいろ口論した経緯もある。またナースステーションのスタッフや場合によっては医師までも顔見知りの人がいる。いつか自分もここの病院のお世話になるのだろうかと、常々頭をよぎる。

年末にプライベートでガソリンで動く芝刈り機を、操作していてうっかり左手が回転刃に触れてしまい、指を二本怪我した。1cmずれていたら指は切れていたかもしれない。芝刈り機の刃は包丁のように鋭利なものでなく、厚みがあるから、スパッと切れるのではなく、パックリ傷が開いて血がどくどく出てきた。最初はそのまま包帯して自然治癒を待とうと思ったが、芝刈り機だけに泥がついており感染が気になったので、いつも仕事で行く総合病院へ行くことにした。その日は三連休の最終日で振替休日。救急車を呼ぶほどでなく、その病院のER(救急)の仕組みは良く知っていたので自分で運転して直接ERに行った。休みの日のERは混んでいて3時間くらい待たされるものだ。もう一つの不安は休んでいる先生も多いのかもしれない。意外に待たずに診察を受けられた。すごく若い大学出たてのような女医さんだ。多分新人で休暇中の勤務が回って来たのだろう。こういう先生は意外に上手いものだ。何十年も前、大きな胃カメラを大学病院で、経験浅そうな女医さんに入れてもらったことがある。しかし実に上手くて苦痛を何も感じなかった。見た目では判断できないものだとつくづく思った。翻って、今日はどうだろか。パックリ割れてるので申し訳ないが縫いますという。それは仕方ないのだが、麻酔の注射が少し痛いので我慢して下さい、と言う。痛いです、事前に宣言されるとこちらも不安になる。実際はチクッと来た程度だった。こういう時は、痛いなどと事前に言われない方が安心かも。ところで、訪問介護の仕事を始めて2,3年経った頃、指というか爪に怪我をした。ご利用者宅(集合住宅)の玄関の鋼鉄製の扉のヒンジがある側の隙間に右手薬指を挟んだ。「痛え〜!」と叫んだ時には扉が閉まっていた。慌てて左手で扉を開けた。外傷は無いもののジンジン痛くなってきた。でも指は動くし骨には異常がなさそうだ。時間経てば治るだろうと考えて一週間くらい放置した。ある時気づいたら爪が緑になっていた。ネットで調べたら緑膿菌感染とある。こらはえらいことになったと思い、近くのクリニックへ行った。外科だ。熟練している見える先生が「これは抗生物質でも治るが、爪を取ってしまった方が治りが早いよ。」と言う。えっ!爪を取る?痛そう〜😥「麻酔するから大丈夫。麻酔は少し痛いかも。」と言ったか言わないうちに、注射針を爪と指の隙間に思いっきり入れた。「ギャオ〜‼︎」今までこんな痛み感じたことがあったか記憶にないような痛みだ。針を抜いた時は涙も出でいたような。次は爪を取る作業だ。麻酔したからと言って全く感じないわけではない。力作業もされているから、抜歯と似たような感じか。ようやく取れてあとは消毒、塗布、包帯と無事済んだ。先生が何人かいて、曜日によって担当医が変わるこのクリニック。結果的にこの先生に当たって良かった。爪を取らずに抗生物質でも治るようだが、完全に菌が死ぬまで時間かかりそうという直感と、いつまでも爪の中が炎症している不快感も嫌なものだ。そこへ行くと外科治療というのははっきりしている。それでも爪が完全に元の長さになるまで1年かかった。