訪問介護、在宅介護の専門性

ご利用者が半年くらいの入院、リハビリの後帰宅された。寝たきりに近い状態になってしまったのは残念だが、これから再度、訪問が始まるにあたり、さて、何をどう支援するのか考えてみると難しい。ケアマネに提案しなければいけないし。

娘さんはお元気で、いろいろ介護の仕方も習ってきたようで、介護用具の準備、何をしなければいけないか、どうやるかを頭では理解されているようだ。   

食事作りであれば、柔らかい物、細かい物、食事介助であれば、ゆっくりと誤嚥しないようにとか、オムツ交換や更衣であれば、子育て経験があれば何とか基本を習えば出来よう。痰の吸引も習ったようだが、これはどうかやや心配。

問題は仕事の量である。オムツは夜も含め一日4、5回、食事は3回、朝など、尿が漏れてパジャマやシーツがずぶ濡れとかの場合はどうするか、ご利用者は体重もそこそこありそうだから、シーツ交換、オムツ交換、更衣など結構大変そうだ。

こう考えると介護ヘルパーの専門性とは何なのか、特に技術的には素人でも出来ることが多い。そのご利用者の特性は家族が一番わかるのだから、ヘルパーは要らないとも言える。

結局のところこういうケースではご家族の負担を少しでも軽減するよう、量的な面をカバーしてあげるしかないと思われる。