訪問介護 究極の移乗

移乗は介護の基本である。ご利用者を別の場所に移すことであり、移した先では、立っていられないわけで、椅子とかベッドに座っていただく。

イコール乗るということから、移乗になる。


施設のヘルパーや病院での看護師は、その場に何人かのスタッフがいるわけだから、少し重い人は数人でセイノと声かけして一気にやってしまう。


しかし、在宅ではヘルパーが1人でやらなければいけない。軽い人ならまだしも体重があると簡単にはいかない。ご家族がいれば一緒にやる手もある。


そこで、介護福祉士の試験なとでは、必ず移乗の実技試験がある。試験では重い人を移乗させるなどという無茶なことはさせないが、移乗の基本動作を見られる。ご利用者に声をかけ、ご利用者と呼吸を合わせ、移乗する。ご利用者も介護者も身体に負担ないよう安全確実に行われているかがポイントである。最後に座らせる時の着地も大切で、如何に自然にソフトランディングさせるか、ドスンと座らせるような事はないかなど、重要な点である。


ところで、在宅での移乗に戻るが、人の力ではどうにも無理である場合は、リフトというものを使う。要はベッド上のご利用者をリフトで吊り上げて車椅子へ移すという方法である。やり方さえ間違わなければ安全、確実かつ介護者の負担も少ない。そういう意味では福祉、介護機器にもいろいろ新しい物が出ている。リフトはもう10年以上前から使われていると思う。


今やAIとかIOTとかの技術革新により、ロボットも登場しており、人間の負担をどこまで減らせるかが大きな課題となろう。


本日、ご利用者宅に一件導入したので、久しぶりにリフト操作を思い出した。